日本一のデッキ

Date: 2012/11/30

今日もよろしく。

 

先日行われた公式大会「ポケモンカードゲーム バトルカーニバル2012オータム」で日本一のプレイヤーが決まったようだ。

さて、日本一になったデッキは、どんなカードで構成され、どのように戦うものだったのかを考察していこうと思う。

 

 

カード名 枚数
ポケモン
シビビール 4
シビシラス 4
レックウザEX 3
レックウザ 2
エモンガ 1
14
トレーナーズ(サポート)
アララギ博士 4
N 4
ベル 4
アクロマ 2
14
トレーナーズ(グッズ・スタジアム)
レベルボール 3
ハイパーボール 4
ポケモンキャッチャー 3
ポケモンいれかえ 4
すごいつりざお 1
パソコン通信 1
スカイアローブリッジ 2
18
エネルギー
基本炎エネルギー 5
基本雷エネルギー 9
14
合計 60

 

これが、オープンリーグの日本一に輝いた栄光のデッキだ。

 

ボクたちの記事でも、レックのお気に入りだから、よく紹介してきたと思うんだけど、シビビールの特性「エレキダイナモ」でエネルギー加速したレックウザEXで大ダメージを連発するコンセプトが見受けられるね。

 

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※実際のプレイヤーの方が使われたカードと、内容は同じですが封入商品は異なる場合があります。

 

レシピを見て次にわかるポイントは、構成されているカードがとてもシンプルだということだと思う。

レギュレーションのカードプールにいろいろなカードがあると、ついデッキを構成するカードの種類が増えがちだけど、強いデッキは使うものと使わないものの取捨選択がしっかりされていて、シンプルにできているのが特徴だ。

 

このレシピでボクが注目したのは次の3点。

 

【注目ポイント其の一 環境に合わせたコンセプト設計】

大会全体でよく見かけたデッキは次の2種類かな。

(a) カメックスの特性「ばくりゅう」でエネルギー加速したケルディオEXやブラックキュレムEXで戦うデッキ

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※カメックスは拡張パック「コールドフレア」に入っています。

※ケルディオEXは拡張パック「コールドフレア」に入っています。

※ブラックキュレムEXはバトル強化デッキ60「ブラックキュレムEX」に入っています。

 

(b) ミュウツーEXやランドロスEXなど、ワザの強いたねポケモンだけでデッキを構成し、進化ポケモンがいない分のデッキスロットにグッズ「どくさいみん光線」とスタジアム「タチワキシティジム」のコンボを組み込んだデッキ

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1037_U063_T_dokusaimin.jpg 1035_U057_Takiwachi_city_gym.jpg※ランドロスEXは拡張パック「フリーズボルト」に入っています。

※「どくさいみん光線」は拡張パック「プラズマゲイル」などに入っています。

※「タチワキシティジム」は拡張パック「フリーズボルト」に入っています。

 

日本一になったデッキには、これらのデッキとどう戦っていくのかの指針が見て取れるんだ。

 

まず、(a)のようなデッキに対しては次の2点が上回るポイントになってくるんだと思う。

(1) 同じエネルギー加速でも、2進化ポケモンのカメックスより、1進化ポケモンのシビビールは少ないデッキスロットで入れることができ、かつ場に出すために必要な枚数も少ないため、迅速かつ安定して展開することができる。

(2) レックウザEXはブラックキュレムEXより少ないエネルギーで、弱点をついて倒せるので、先に倒すことができる。また、レックウザEXは一撃で相手を倒す攻撃スタイルに対して、ケルディオEXは2回の攻撃で相手を倒す攻撃スタイルのため、相対的にスピードが早い。結果、相手のアタッカーより早く、相手のアタッカーを倒せるために勝ちやすい。

 

また、(b)のようなデッキに対しては、次のポイントが上回るポイントになるんだと思う。

(1) コンボの要「タチワキシティジム」を同じスタジアムの「スカイアローブリッジ」でトラッシュさせることができる。

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(a)のデッキがカメックス1匹を場に出せば、エネルギー加速のシステムが完成するのに対して、シビビールは場にたくさん出す必要があったり、(b)のデッキには、シビシラスがミュウツーEXやランドロスEXの攻撃を受けて倒されてしまうリスクもあるので、このコンセプト部分だけで他のデッキを上回ったわけではないと思うけど、それらのマイナス要因に対してもしっかり対策が練られているみたいだよ。

 

【注目ポイント其の二 ポケモンの展開力】

大会でこわいのが、デッキがうまく回らずに負けてしまうこと。そんな事態を回避する工夫が日本一のデッキには組み込まれているように思う。

このデッキでデッキがうまく回らない代表例が、対戦の準備でたねポケモンがシビシラスだけでスタートしてしまう場合だ。その場合、(b)のようなデッキには最初の番の攻撃で負けてしまうようなことも考えられる。

そういった事態を可能な限り避けるため、このデッキには全部で10枚のたねポケモンが入っている。決して多いわけではないけど、ギリギリまで増やしているという印象だね。たねポケモンが多ければ、1匹だけでスタートすることが少なくなり、かつシビシラスでスタートする危険も少なくなるので一石二鳥だ。多すぎても使わないカードになるから、枚数は慎重に吟味する必要はあるけど、キミがデッキを作るときも考えるといいポイントだね。

次に、このデッキの問題は、シビビールをたくさん場に出さないといけないという点だ。

 

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※実際のプレイヤーの方が使われたカードと、内容は同じですが封入商品は異なる場合があります。

※「パソコン通信」は拡張パック「コールドフレア」に入っています。

 

この問題を解決するため、このデッキにはグッズの「ハイパーボール」と「レベルボール」が合計7枚、山札の任意のカードを持ってこれる「パソコン通信」も合わせると合計8枚も山札からポケモンを持ってこれるカードが入っている。これらのカードのおかげで、安定的かつすばやくシビビールを展開できるので、スピード感ある攻撃につなげることができるんだろう。

 

【注目ポイント其の三 コンボを確実に決める決定力】

もう一点、このデッキで気になるのが、グッズの「ポケモンいれかえ」の枚数と「プラスパワー」や「どくさいみん光線」「ツールスクラッパー」の枚数だ。

 

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※実際のプレイヤーの方が使われたカードと、内容は同じですが封入商品は異なる場合があります。

※「ポケモンいれかえ」はバトル強化デッキ60「ブラックキュレムEX」などに入っています。

※「どくさいみん光線」は拡張パック「プラズマゲイル」などに入っています。

※「ツールスクラッパー」は拡張パック「リューノブレード」に入っています。

 

シビビールの特性「エレキダイナモ」のエネルギー加速とレックウザEXのワザ「ドラゴンバースト」において、「エレキダイナモ」での加速はエネルギーを加速するのと同時に「ドラゴンバースト」ダメージも増幅させている。

このデッキでは、相手のHPに合わせてダメージ調整するのに、「プラスパワー」や「どくさいみん光線」を使ったり、相手が受けるダメージを調整するために使う「しんかのきせき」に対抗するための「ツールスクラッパー」などを入れず、「エレキダイナモ」でエネルギー加速とダメージ増幅を同時に行い、ダメージ調整が必要な場合はグッズを使うのではなく、エネルギー加速によってワザのダメージ自体を上げることに特化している。ダメージ調整の方法をエネルギー加速の方法と兼用させ、特化することで実現可能性を引き上げていることで、デッキ全体のパワーが高まっているということだね。

 

さらに、コンボの完成度・実現可能性を引き上げるためのパーツが「ポケモンいれかえ」。

「エレキダイナモ」はベンチポケモンだけが対象なので、「ドラゴンバースト」を使ったレックウザEXに再度エネルギーをつけて、バトル場に出すには2回の入れ替えが必要になる。1回はにげることで入れ替えたとしても、もう1回の入れ替えを実現するのに必要なこのカードがこのデッキではとても重要な意味を持っているということだね。そこで、必要不可欠なこのカードは最大投入枚数の4枚が入っている。

 

このように、デッキを構成する要素をシンプルに特化して仕上げた上で、必要なものに枚数を割き、不要なものを切り捨てていく構築力のすばらしさが日本一になった要因の1つなのは間違いないだろう。ボクたちもより高みを目指して精進していきたいね。それでは、また。

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